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映画「ラストラブ」の試写会報告

昨日、
6月16日(土)より全国ロードショーが始まる
「ラスト・ラブ」の試写会に行ってきました。

ラスト・ラブは、
「田村正和の14年ぶりのスクリーン復帰作」
として、話題になっている映画で、
ニューヨークのジャズシーンをにぎわした
日本人ジャズ・サックスプレーヤー「阿川明」の話。
もちろん、架空の人物です。

妻の死をきっかけに、
サックスを吹くことをやめた主人公。

ある時、公務員の女性(伊東美咲)と出会うことから、
5年前に止まった時間が再び動きだす。

再度、サックスを吹き始めた主人公だが、
その体には病魔が。。。

これ以上、ストーリーを書くと
つまらなくなるので書きません。

ラストラブ公式サイト
http://www.lastlove.jp/

原作は、「Deep Love」がミリオンセラーとなり、
一躍注目されたYoshi

そう言えば、
以前、Yoshiの出版発表会か何かで、
Yoshiの大ファンだと伊東美咲が
ゲスト出演していました。
今回の起用の大きい理由だと思います。

もちろん、伊東美咲は、
テレビ版「電車男」や「めぞん一刻」」に出演するなど、
いまや大人気の女優ですし、
その容姿とさっぱりした性格などが、
今回の映画の役柄にもぴったりでした。

めぞん一刻公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/ikkokukan/

キャストは、だいたい役にはまっていましたが、
唯一、場にそぐわなかったのは、
「ユンソナ」です。

ユンソナのファンには大変申し訳ありませんが、
彼女のたどたどしい日本語は、
出演シーンの流れを止めていました。

主人公のサックス演奏を偶然NYで聴き、
その音にほれ込んで、
NYジャズシーンへの復帰を提案する
「クラブマネージャー」を演じていますが、
日本人の女性でも問題なかったはずです。

真矢みき、大塚寧々
あたりが適任だったのではないかと
残念で仕方がありません。

ユンソナのせいで、映画のできが10%落ちています。

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キャストについての感想はここまでにして。

試写会というのは、
よくある映画ファン向けのプレゼント用試写会
なのではなく、
マスコミ限定の試写会です。

ということは、
ついにジャズナビも、
マスコミとして認められたという証拠かも
と、ほくそえんでいます。

先日、あるPR会社から、
映画「ラスト・ラブ」について
ジャズナビ内で告知して欲しいとの依頼があったのですが、
映画を観ずに告知・宣伝はできないと答えたところ、
試写会に招待された次第です。

最近は、人気あるブロガー
(アルファブロガーと呼ぶらしいのですが)
新商品の宣伝や映画・音楽等の新作告知の時に
お声がかかるそうです。

口コミの持つ爆発的な宣伝力を
企業のマーケティングに活用しようという考え方が
定着してから久しいのですが、
以前は女子高生(渋谷など)が中心でしたが、
今ではブロガーが注目されています。

私はブロガーではなかったのですが、
ジャズポータルサイトの運営者であることから、
声がかったのでしょう。

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さて、映画の内容にあまり触れられないので、
何について書きましょうか。。。

ジャズファン、ジャズミュージシャンにとって
興味のあるだろうと思えることについてだけ、
いくつか書いておきましょう。

1.田村正和自らがサックス演奏に挑んだ意欲作

サックス指導は、
「前田憲男とウィンドブレイカーズ」の稲垣次郎氏。

覚えるべき曲は4曲。
劇中の演奏シーンは、全6箇所。
アレンジの違いを入れると6パターンの曲。

とのことですが、
映画に実際流れる音楽として、
田村正和の演奏が使われているのは、
ごく一部ではないかと思われます。

もちろん、演奏の音に体の動きや指が合わないと
不自然だという理由から、
猛練習はしているのでしょうが、
7ヶ月間(稲垣氏立会いの練習8回)では、
さすがに限界があります。

娘の誕生日に「ハッピー・バースデー」を吹くシーンは、
紛れも無く田村正和本人です。
また、埠頭のようなところで吹いている演奏も、
田村正和本人でしょう。

聴衆の前で吹くシーンとでは、
サックスの音が明らかに違いました。

ちなみに、演奏中、左手の小指が立っている
(キーから離れている)
のが、少し気になりました。

申し訳ありません。
別に役者をいじめている訳ではありません。
サックスを趣味で演奏する者として、
気づいた点を単に述べただけです。

というより、
今日の日本において、
ジャズミュージシャンを演じられる俳優は、
残念ながら田村正和しか思いつきません。
その意味で、今回の配役はこれしかいない。

渡辺謙や役所広司など
メジャーな俳優はいますが、
「軽い」のです。

一方、田村正和は、
コミカルな役を演じていても、
「暗い」
つまり、「根暗(ねくら)」なのです。

この「根」が暗いというところが、
ジャズでは重要です。

「ジャズマン」は「根暗」でなければいけない。

「根明(ねあか)」のジャズミュージシャンは、
「ジャズを演奏する人」ではあっても、
本当の意味での「ジャズマン」ではないのです。

「ジャズマン」という人種の持つ
「暗さ」「重さ」、そして「凄み」を
見事に表現したという点において、
田村正和は適役でした。

むしろ、私は、

そこまでしなくても、
そこまで言わなくてもいいんじゃないの?
こいつは、人間じゃねぇ!

とさえ思えるシーンがいくつかありました。

少し演技過剰だった気もしますが、
それくらいでないと映画の魅力は出ないのでしょう。

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2.東京コットンクラブ借り切り

主人公「阿川明」の復帰記念コンサートシーンでは、
丸の内のCOTTON CLUB
http://www.cottonclubjapan.co.jp/
を1日借り切る。
サックス指導の稲垣氏も
田村正和の隣でサックス演奏者として出演。

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3.使われたジャズ演奏のスタイルについて

現代のニューヨークにうって出るには、
主人公の演奏スタイルが
やや古いような気がしました。

もう少し、コンテンポラリーでないと、
ジャズの本場でやっていくのは難しいのでは?

と、ジャズ批評家でない私でさえ感じたほどです。

デンゼル・ワシントンがジャズトランペッターを演じた
モ'・ベター・ブルース Mo' Better Blues (1990)
  <スパイク・リー監督、ウェズリー・スナイプス共演>

のような感じを期待していたので、
少々残念です。

ジャズ編曲協力が「前田憲男」だった
ということも影響しているのでしょう、きっと。

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4.これはジャズ映画?

「ラストラブ」は、
はっきり言ってジャズ映画ではありません。

ジャズマンの生き方と愛を描いてはいますが、
「ジャズ演奏」は余り描かれていないからです。

だからといって、
この映画の価値が落ちるわけではありません。

ただ、
デクスター・ゴードンが主演した
「ラウンド・ミッドナイト」のように、
ジャズの演奏が映画で堪能できるぞ
などと、
決して期待してはいけないということです。

あくまでも、「恋愛映画」として楽しみましょう。

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5.全体感想

けっこう、面白かったし、感動できます。
なんといっても、伊東美咲の演技がいい。
彼女本来の魅力が素直に出た映画だと思います。

P.S.
ちなみに、私は伊東美咲のファンです。(売れる前からの) 

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流 音弥
2007年5月19日

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