スピーカーを選ぼう!
では、どんなスピーカーを選べばいいのか?
私の欲しいスピーカーのコンセプトははっきりしている。
次の2点だ。
コンパクトなサイズであること。
コンパクトと言っても、どのサイズまでを許すかだ。
コンパクト性を重視するのは、
部屋の大事なスペースを
「たかがスピーカーごとき」の為に割きたくないからだ。
オーディオファンであれば、目を剥いて怒りそうな台詞だが、
狭いマンションの限られた空間を有効活用することを考えた場合、
高さが50センチ以上もある大型スピーカーは、
無駄以外の何物でもない。
低音を重視するならば、
スピーカー全体のサイズは必然的に大きくなってしまうが、
そもそも私は低音が目立つ演奏は好きではない。
中音域から高音を重視する。
低音が強すぎると、
曲全体の印象を支配してしまって、
肝心のメロディラインが心に伝わって来ないからだ。
私自身が楽器を演奏するというせいもあり、
個々の楽器の演奏の輪郭を明瞭に聴きたい、
なおかつ、
それら全体が創り出すハーモニー、臨場感も楽しみたい
という欲求が強い。
一般に重低音の再生を重視する傾向があるが、
個々の楽器の音をぼやけさせてしまうサウンドに
一体どんな意味があるのだろう?
中高音をよりクリアに聴きたいのであれば、
一般的に小さいスピーカーの方が良い。
部屋のスペースの問題だけでなく、
音の特性からも、
コンパクトなスピーカーの方が私に合っているのだ。
---------------------------------------------------
いい音がすること。
これほど曖昧な条件はないだろう。
「いい音」とは何か?
聞く人の感性によって全く異なってくる為、
オーディオ雑誌の評価記事はあてにならない。
全く参考にならない訳ではないが、
これに引きずられると大変なことになる。
先にもあげたように、
私にとって「いい音」とは、
個々の楽器の演奏の輪郭が明瞭(クリア)であり、
それら全体が創り出すハーモニー、臨場感も楽しめる。
これは、まさに感性の問題だ。
・定格インピーダンス
・入力(最大許容入力、定格入力)
・再生周波数帯域(定格周波数範囲)
・出力音圧デシベル(定格感度レベル)
・クロスオーバー周波数
といった、カタログ数値だけでは、
自分にとっていい音が出るかどうかは全くわからない。
結局、実際に聴いてみて、
自分の感性に合うものを選ぶしかないのだ。
---------------------------------------------------
思い立ったが吉日、
早速私は会社帰りに行きつけの家電量販店に寄った。
最近は、夜9時まで営業しているので、
勤め人にとっては非常に便利になったものだ。
まず、私が現在使用しているミニコンポ・インテック205の
最上級スピーカー(定価6万4千円)を見に行った。
毎年1000台の限定生産だという、このスピーカー。
やや赤みがかった木目が高級感を感じさせる。
値段は、割り引かれて5万円だった。
オーディオコーナーに立っていた店員に、
インテック205のスピーカーを買い換えることを検討しているが、
その候補としてこのスピーカーはどうだろうか?
と伝えると、
なんとその店員は、
「やめておいた方がいいですよ。」
と言い放ったのだ。
「所詮は、ミニコンポの構成スピーカーですから、
例え限定生産の最上級スピーカーであっても、
同じ値段の単品のスピーカーに比べたら音は遥かに落ちます。
ちなみに予算はどれ位ですか? 」
「まあ、5万円から6万円くらいかな。」
「それなら、単品のスピーカーで十分いいのが買えますよ。
単品スピーカーの売り場にちょっと行ってみませんか?」
店員は私を別の階のスピーカーコーナーに連れて行った。
そこでは各スピーカーを試聴できるので、
聞き比べには最適だった。
店員は、さっきのインテック205のスピーカーとほぼ同じ価格帯の
オンキョーのスピーカーを鳴らして見せた。
「ミニコンポの構成スピーカーよりも、
この単品スピーカーの方がいい音がするはずです。
また、メーカーが同じであれば、音の傾向もほぼ一緒です。
では、他のメーカーのスピーカーとも比べてみましょう。」
「何かお薦めのスピーカーはありますか?」私は聞いてみた。
「そうですね。デノンのスピーカーは結構人気がありますね。」
実際聞き比べてみると、圧倒的な違いを見せつけられた。
オンキョーのスピーカーは、
各楽器の音が最後までばらばらで、
全体のサウンドのまとまり感としては貧弱だった。
だが、デノンの方は、
オンキョー以上に個々の楽器の音もクリアで、
なおかつ、全体のサウンドのまとまりもほぼ完璧。
私の望む条件を全て満たしていた。
「オンキョーは、中音域を中心とした音作りですが、
デノンは、高音、低音も良く聞こえる
ワイドレンジの音作りなんです。」
店員は、胸を張って言った。
この店員は、デノンの回し者か?
他のスピーカーを勧めないのか?
まあいいか、
私はいいスピーカーに出会えればいいのだから。
他のメーカーのスピーカーとも比べてみたが、
結局、デノンに匹敵する程のスピーカーは無かった。
他のメーカーは、本当にやる気があるのだろうか?
とも思いたくなるが、
たまたま、私の求める音はデノンしか出せない
ということなのだろう。
他の人にとっては、
「デノン」は魅力的だと思わない可能性も十分あるのだ。
「オンキョー」を最高のスピーカーだと思う人もいるに違いない。
---------------------------------------------------
さて、結局私が購入したスピーカーは、
店員が最初に勧めたデノンのスピーカーだ。
デノン・スピーカーシステムSC-A555SA-M
http://denon.jp/products/SCA555SA.html
定価1台3万5千円のところを、2万7千8百円。
割引率として妥当かどうかはわからないが、
予算の範囲内なので問題は無い。
それにこの店で購入すればポイントが加算される。
ポイント制もそれなりに顧客の囲い込みには効果的だと言える。
あとは、終末の日曜日に配達されるのを待つだけだ。
それより、今まで使っていたスピーカーをどうしよう?
インターネットのオークションで売れるかな?
1台1万4千円(定価)だから、
単品スピーカーであればそれなりに買い手がつくのだろうけど、
ミニコンポのスピーカーだからなぁ。
また、やらなければならない事が増えてしまった。
---------------------------------------------------
デノン
ところで、今回一番びっくりしたのが、
「デノン」が「デンオン(DENON)」の新しいブランド名だったことだ。
今回、スピーカーの詳細情報を確認する為に、
インターネットで「デノン」を検索した時に、始めて知った。
これまでもオーディオ売り場で、「デノン」の名前を見るたびに、
いつの間に、新しいオーディオメーカーが出来たんだろう?
と不思議でならなかったからだ。
そもそも「デンオン」は、
日本コロムビア株式会社
(現在、コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社)の
オーディオ・ビジュアル関連機器事業のブランド名だったが、
2001年10月に、分割され外資の傘下に入った際に、
新会社として「株式会社デノン」が設立されたのだという。
現在は、高級オーディオメーカーである日本マランツと共に、
共同持ち株会社の、
「株式会社ディーアンドエムホールディングス」
の子会社となっている。
つづりが「DENON」であることから、
もともと、海外では「デノン」と呼ばれていたそうだ。
海外でも通用するブランド名として
「デノン」に統一したのは、ブランド戦略としては正解だ。
「デンオン」がややダサいイメージがあるのに対して、
「デノン」というブランド名からは、
都会的で洗練されたイメージが感じられる。
今後、オーディオ業界では、「デノン」が飛躍しそうな気がする。
=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=
オンキョー(ONKYO)
http://www.onkyo.co.jp/
デノン(DENON)
http://denon.jp/products/
日本国内のトップ・オーディオ・メーカーの1つ。
カートリッジからホームシアターまでをカバーする総合オーディオメーカー。
デノン・スピーカーシステムSC-A555SA-M
http://denon.jp/products/SCA555SA.html
ボーズ(Bose)
http://www.bose.co.jp/
オーディオメーカーリンク集@ジャズナビ
http://www.jazznavi.net/site/audiomaker.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
流 音弥
2003年12月15日







